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転職をするときに最も重要なのは本人のスキルや経験であるのは言うまでもない。しかし年齢が高すぎるとこれまでの経験がかえって足かせになり、新しい価値観や技術を吸収できないと捉えられてしまうケースがある。

その一方、実は若すぎる年齢でも転職には問題が生じてしまう。ここでいう若すぎるというのは大卒の一年か二年目程度での転職である。これはどんなに会社がブラックだなどの理由があったとしても、それを正当に受け止めてもらうのは非常に困難だ。若さゆえに長続きしなかったとか、忍耐力がないというネガティブなイメージのほうが強くなってしまう傾向があるからだ。しかも在職年数が少ないので物理的に十分な経験値を積んでいないのは事実でもある。

それをくつがえし、若いうちに転職を成功させてしまうには、誰の眼にも明らかな実績に近いものを持つしかない。一番分かりやすいのは資格である。自分が在籍していた業種とあまりに違いすぎる分野の資格では説得力を持たせることが難しいが、ある程度のつぶしのきく汎用性の高い資格、例えばTOEICなどの語学系の資格であれば、大抵の業界で無理のない説明をすることが採用面接において可能だ。技術系の分野であれば、情報処理系の基本的な資格が実力を見せやすい。もし専門的な分野を目指しているのであれば専門性を見せられる資格が一番確かだが、それができなくても、せめて同じ分野の入門的資格を保持し、それ以上の資格を目指して勉強しているアピールをすれば、若さはむしろ将来性というアピールができる。